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「海洋文学大賞」が創立されたのは、1996年に初めて「海の日」を祝日として迎えたことがきっかけだった。10回目となる今年の受賞者が最後の受賞者となり、7月25日に贈賞式がある。
この賞は、小説やノンフィクションを一般公募する「海洋文学賞」部門、作家を対象とした「特別賞」部門から成る。
中核である海洋文学賞をこれまで受賞したのは、船員や海上保安官、CMディレクター、舞台照明らだった。
公募2部門の応募数は減少傾向にあり、今年は405点と過去最低に落ち込んだ。しかも、その題材も船や海洋ではなく海辺の暮らしを絡めた作品が少なくなかった。
これでは海洋文学ではなく、『海浜文学賞』になってしまう」選考委員の一人は嘆く。
授賞式に名を連ねる白石氏は(小説「海狼伝」の直木賞作家)は「海のサムライたち」にこう書いている。「日本は四面を海に囲まれた島国でありながら、日本国民の海への関心はきわめて薄い。
これは環境に適応するはずの人間としてはおかしなことと言えよう」海への無関心は、ひとつの文学賞にピリオドを打つ要因にもなった。
読売新聞(2006年6月16日)「漂流する海洋日本」より
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