HOLLAND AMERICA of cruise-ok



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1996.11
ミスターローレンス・デスラー


ホーランド・アメリカライン(HAL )が長年心掛けているのは質、伝統、時代の流れにも変わることのない一貫した客船造りを守り続けていることだ。例えば客船会社の多くがスタッフを何ヶ国という様々な民族で構成している中、HAL社は一貫して同じ民族を置くことを貫いている。「それは我々は似通った背景を持った者同士を仕事に従事させた方がメリットが大きいと言うことに早くから気づいていたからなのです。」と広報担当のローレンス・デスラー氏。従業員たち18144.jpg写真をクリックすると拡大表示することができます。の食事、習慣、宗教などが共通していればそれに対してのサポートがしやすく、彼らに適した職場環境を提供することが可能となり結果的に客船の質を向上させるのだと氏は言う。キャプテンを中心としたオフィサーやホテル管理などのマネージメントに携ロッテルダム0026.jpg写真をクリックすると拡大表示することができます。わるクルーなどを“オランダ人 ”で、お客様方のサービスにあたるスタッフを“インドネシア人 ”、“フィリピン人 ”で構成し彼等のどの客船に乗船したとしても常に同質のサービスが受けられるように努められられている。なぜスタッフにインドネシア人、フィリッピン人を配置しているかと言えばそれはかつて16~19世紀に渡るアジア植民地時代、インドネシア、フィリッピンに海運国オランダが強く関心を抱いていたことに起因しているのだそうだ。現在ジャカルタにはHAL社が所有する特別スクールが置かれ従業員のための語学トレーニングの他、ホテル、キャビン、ダイニングルームサービスについての教育がなされ、従業員の養成からHALは携わっているのである。また、フィリッピンについては現在学校設立の準備を行っているところである。結果としてのHAL社のクルーズスタッフはこの3ヵ国からなる従業員で構成されているが今やこれは、HALの伝統だ。 “ブィーンダム ”を最後にこれで同タイプの全船が出揃ったわけであるが、“スターテルダム”、“マースダム ”、“ラインダム ”といった一連の“スターテルダム・クラス ”は船内の色使いや、それらを彩るアート類が異なりそれぞれの客船が全く異なった魅力を醸しだしている。ただし4船とも姉妹船ということから基本的にはキャビンやアメニティ類が酷似しているほか、各パブリックスペースのレイアウトやその名称も全船ほぼ統一された造りとなっている。「一度我が社の客船に乗船なさった方には、船内が覚えやすくなっております。お客様方から頂くコメントの中で特に多かったのは『HALの客船への乗船は、まるで我が家に戻ってきたかのような印象を受け、どの客船に乗船しても心地よく快適に船旅を楽しめた』とのことでした。」HALが過去の経験から得たデータによると、乗客層は約92.3%がアメリカ、カナダといった北米(アメリカ、カナダ)からの乗客が中心となり、また約5%がヨーロッパ、またはオーストラリアを含めた英語圏から、そして残りがアジアを含めた他の国の方々からとなる。もちろんデストティネーション、日数も異なる様々なコースがあるため、そのクルーズによっても客層は大きく異なるのだが。例えばアラスカクルーズの場合、アジア人の方々が若干それより数が多くなり(西海岸はアジアからのアクセスがヨーロッパからより良いため)、ロッテルダム0019.jpg写真をクリックすると拡大表示することができます。また世界一周クルーズではヨーロッパの方々がより多く乗船している。年齢については、カリブ海クルーズは平均52.3歳、アラスカは50代前半、パナマクルーズは56.7歳、世界一周は67.8歳と年齢層は比較的高い。リピーターに関してはこれもクルーズの種類によるのだが一週間のカリブ海クルーズは約25%、10日間と長くなると35%、パナマ運河クルーズで40%、世界一周クルーズでは75.8%と非常に高く、その全体の80%の方々が3年以内にHAL社のクルーズに再び戻ってくると言う。乗客のタイプでいえば最も多いのがビジネスマンで大学歴のある人たち。年収は4万ドル、職業は会社経営者、専門職、弁護士、医者といった方で、ほとんどがカップルで乗船している。彼等の会社は現在業界でも品質ではトップクラスにランクされている。またそれは財政面においても言える。「客船会社でみるならばHALは世界で2番目に利益を上げている会社なのです。HALはカーニバル・コーポレーションの傘下に入っていることで(財政面で余裕があることでコンセプト、ターゲットを明白にしビジネスを展開することができる)、クルーズだけではなく他の客船会社より高い利益を誇っており、また将来、船の数を増やすなど、今後も可能性を秘めております。我々はアジアへの進出にとても興味を持っており東南アジア、シンガポール、マレーシア、オーストラリアへの財政面の投資も考えているところです。また日本についても注目しております。過去、現在、未来においてHALが最重要視し、今後とも守り続けることとは“クオリティ”、“持続性 ”、そして“伝統 ”です。我々は管理に費やす時間を増やし、クオリティをより良くするように心掛けています。そしてHAL社の125年という創立以来守り通してきた伝統がそれらを統一させているのです。」