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北米は世界で最も巨大なクルーズ市場へと成長した。その要因のひとつが世界の約7割を占めるという人気のカリブ海クルーズへの発着港を彼等が幾つも持っているということだ。
南フロリダ(アメリカ)特にマイアミ港には毎日のように客船の姿が見られ現代のクルーズ産業を語る上でも忘れることのできぬ重要な港となった。統計による昨年船旅を楽しむためマイアミ港へ訪れた人の数は319万1885 人、これは客船の乗客を受け入れる港としては世界で最も多い。
また今年は数船のメガシップがデビューすることで昨年より4~7%増の乗客数が予想されている。
さらに向こう2~3年の間には約20数船もの新造船の運航も予定されている。
カリブ海へのアクセスに適したここマイアミは今後も世界のクルーズ港の中心的存在を維持し続けることだろう。ところで現在マイアミ港はひと月平均17~22隻のクルーズ船が利用しているが、他の港との 競争も徐々に激化し始めている。例えば数年前よりマイアミから北約40キロ離れたエバーグレース港が新港として急速な開発を遂げ、やはり約400キロ北のカナベラル港ではデビューを控えたあのディズニーの大型客船(マジック、ワンダー)2船の受け入れ準備のため本格的な客船港としての大工事が急ピッチで進められている。
さらに他の港もここ数年客船誘致に関心を示し積極的に開発に乗り出した。
フロリダ州の西のタンパ、ルイジアナ州のニューオリンズ、テキサス州ヒューストンなどマイアミとライバルとなる港が続々と登場し始めている。
マイアミがクルーズ港として注目されているのには幾つかの理由がある。
マイアミという町が人々を魅了する数多くのものを持っているからだ。例えば、サウスビーチはかねてから映画スターやファッションデザイナー達が好んで訪れ、マドンナやスタローンといったス ター達が住むなど常に時代の先端を走る続ける人気エリアである
。その他スポーツの町としてもよく知られている。例えばプロバスケットボールの“マイアミヒート”、昨年全米プロ野球チャンピオンに輝いた“フロリダマーリンズ”、また全米プロフットボールのチャンピオンになったこともある“マイアミドルフィンズ”。そればかりではない。驚くことにこの南の街には“フロリダパンサーズ”というプロアイスホッケーのチームもあるのだ。
これらの存在が地元マイアミッ子だけでなく、旅行者にとってもマイアミを注目させとても魅力的な町にしているのだ。
マイアミ港は昨年地元地域の経済に8ビリオンドル(日本円で約100億円)を生み出した。
クルーズ産業の伸びはマイアミ市に多大な経済効果を招いているのだ。市はさらなるマイアミの発展を目指し現在政府と観光に携わる客船会社や企業の協力を得、約250~500ミリオンドル(約625~750億円)という巨費を投じ、港周辺の大改造計画を進めている。
それによると港に隣接した場所に国際的アーティストやパフォーマーがショーを行えるようにアートセンターの建造、その他プロバスケットチーム“マイアミヒート”のホームコートとして新しいスポーツセンターやそして巨大なショッピングモールの建設が考えられている。この計画の中にはクルーズ乗船客のため空港と港間の交通をよりスムーズにするための“インターモダル・トレインシステム”や観光のためビーチ、港間を結ぶ“エレクトリック・トレイン”などの運行計画も入っている 。
またマイアミ港の備の改良、改築も計画中だ。
現在港の10ある乗降用ターミナルは毎週末だけで3万人の乗降客を扱っているが、さらなる数の客船の利用を考えターミナルの追加も計画されている。
この計画は今年中に決定し来年末から着工し3年後には完成する予定だ。
また港の区画を複合し一つの広いエリアを造る計画もある。
それによって現在港近くでビジネスをすることを待ち望んでいる世界中の企業のため、そのエリア内にワールドトレードセンターも建設される予定である。
「マイアミ港はキュナード社がマイアミに本社を移した(以前はニューヨーク)ように、これからもさらに多くの客船会社が移転してくるよう働きかけているところですが、この姿勢は客船会社のみならず貨物船会社にもいえることかもしれません。」というのは、マイアミ港はアメリカの貨物船の重要な拠点としても知られており、ラテンアメリカへ向けてのコンテナ輸送量は全米第1位。
近年マイアミでは年間少なくとも80万コンテナ輸送を扱っており、マイアミ港は「世界のクルーズのメッカ」でもある一方「最も大きなラテンアメリカ向け輸送港」という2つの大きな役割を果たしている。
現在計画中のマイアミ港の新ターミナルなのだが機能的で、なおかつ超モダンなものとなりそうだ。
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