MACABI CIGER of cruise-ok



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2000.2


官民挙げて禁煙運動が叫ばれている中、一方でシガー(葉巻)がアメリカを中心に今大いに注目されている。今回はマイアミに店舗を持ち、また各都市に、そして客船にシガーを納めるマカビ・シガーのオーナー兼マネジャーでもあるヘンリービラ氏にインタビューしシガーについてのお話をうかがった。 シガーの歴史は古く、それは王侯貴族によって愛好された中世ヨーロッパ時代にまでさかのぼります。タバコ(シガーの原料となる葉)は最初インディアンたちの言葉で『コヒバ』と呼ばれてたのですが、コロンブスによって『タバコ』と名が改MA02.jpgめられ」現在に至っているのです。1990年よりシガー(葉巻)はニューヨークを中心とした大都市、アメリカ全土の特にハイソサエティーの方々のライフスタイルとしてワインやコーヒーとともに『リラックゼーション』の手段のひとつとして再び人気が出始めました。その後、シルベスタースターロンやアーノルドシュアルッネーガー、デミームアーなど皆さんもよくご存じの映画スターが愛用してる姿が頻繁にマスコミに登場するようになってきたことから、大衆の間にもドラマティックに注目され始め、多くの方々が彼等を真似るようになったのです。彼等の多くはそれをファッションのひとつとして受け止められているようなのですが、一方でこの人気をきっかけに、多くの真の愛好者たちも生むことにもなりました。『スモーキング・シガー(葉巻を吹かす)とは一般的に『成功者の香り』あるいは『権力』を意味し、それは先に語ったファッションとしてよりもむしろステータス・シンボルに近いのです。例えがビジネスにおいて、商談がうまく運んだとき人は、成功の証にシガーに火を点すというように・・・。
ところでキューバは現在世界のトップレベルのシガーを生産する国として知られ、フェデロ・カストロの管理下にあるブランド『コヒバ』は主にヨーロッパを中心に輸出されているのですが、アメリカへのキューバシガーの輸入は全面禁止されている状態です。なぜならばアメリカとキューバは国交を閉ざされている状態だからです。そのいくらかはキューバを訪れたことのある旅行者がブラックマーケットや密輸を通し入荷されているのですが・・・。現在最高級のキューバシガーは現地キューバをはじめスペイン、パリ、ロンドンで販売されており、2番目に上質のキューバンシガーはカリブ海のバハマ諸島やグランドケイマンで手に入れることができます。一般的にキューバンシガーは非常に強く、ちょうどそれはブラックコーヒーを思い起こさせるでしょう。ところでキューバについで世界で2番目に良質のシガー生産国というのはキューバのお隣ドミニカ共和国です。もともとそこに住む人々の多くはキューバのフェデロ・カストロによる革命達成(1959年)以降キューバを離れ移ってきた人たちなのです。またここマイアミにも同様な理由からキューバを離れマイアミへ逃れてきたキューバ人によるシガー生産所があり、今やドミニカ共和国はキューバにも迫るほどの高品質のシガーを生産するようになりました。 

 シガーの良し悪しとは? 


シガーの質は例えばハリケーン、気温などタバコ栽培時の天候によって大きく左右されます。毎年一年に一度タバコの苗が畑に植えられ、それがシガーとして生育されるまでに約7年。そして収穫後、乾燥させ数年間眠らせます。なぜならば長く眠らされたものほど風味が出るからです。よく知られる良質のシガーには1986年物があります。一般的により年月が重ねられたものほどお客様の間では高値を呼んでおります。MC03.jpgこうしてみるとシガー造りはワインと共通することが多いこともおわかりいただけたと思います。またシガーはすべてが自然からの素材を使用しシガレット(俗に我々が愛用するタバコのこと)のように薬品がいっさい加えられておりません。もちろんタバコにはニコチンが含まれておりますが、あくまで自然量なことから、シガーにはシガレットのように常用性のようなものはありません。例えば人によっては一日に6本のシガーを吸われる方もおりますが中毒になることは決してありません。また『スモーキング・シガー』には『セクシー』といった意味もあり、女性達はシガーを吸う男性達に引かれ時にはシガーは彼らの仲を取り持つ小道具的役割を果てしていることもあるのです。女性のシガー愛好家達もここ数年増加しているようです。彼らは煙に臭いを付けるためコニャックや時にはバニラの中にシガーを湿らせ、香りを楽しむものもいるのだそうです。シガーには性別を問わず人々を社交的にさせる不思議な力があるのです。 
シガーの値段はだいたい10~50ドルといったところで、“ライト・ミディアム・ヘビー”、またはサイズも“スモール・ラージ”など、それにはいくつもの異なったタイプがあります。通常スモールが30分程、それに対しラージの方は約1時間喫煙に要していおります。 
そんなシガーの楽しみ方を氏にアドバスして頂いた。
そこにはそれなりのMA01.jpg作法があるですが、まずは少しずつ時間をかけて学んでみることから始めるとよいでしょう。例えば最初は値段も手頃なもので軽いものを、やがて少しずつ感じが掴めたら次にやや値が張る上質なものを選ばれることをお勧めします。
また時には専門のシガーショップでビギナーに適したものを尋ねることも一案です。
シガーは一度火を消し、しばらく放っておいたものに火をつけることはあまりお勧めできません。
それは一度封を切ったワイン同様風味を損ねるからです。
シガーは一人でまたは友人同士、それが例えどこであったとしてもリラックスできる場所が最良の環境なのです。
そのような意味ではシガーバーは非常に適した場所でしょう。
シガーバーはここ数年あらゆるタイプの異なったシガーを取り揃えるようになりました。
特に『フミドールズ』といったシガーケースを備えたシガーバーは陸上のみならず船へも置かれるようになりました。例えばシガーを楽しむことができる客船が夜間のみTVでスポーツを観戦しながらまたはビリヤードに興じながらシガーを楽しむことができる環境を提供し始めているのです。
決められたシガーバーの設備を設けることはタバコを吸わない方に迷惑をかけぬ為にも必要なのです。
時間を限定しシガーを楽しめる設備を設けている客船も現在珍しくなくなり始めております。しかし客船会社側からすれば一方で煙の香りを気にする客に気遣い、現状ではそれほど好意的ではなくまだまだその数も限られているのですが・・・。
実際船内に乗客がシガーを楽しめる場所(タバコも含め)があるといっても依然ライブラリーなどがそれを兼用しているのがほとんどである。
多くの客船がシガー、スモーキングに関し厳しく取り締まり、そして殆どの客船が夜間2~3時間のみしかそれが許されていない。
時間については通常毎日部屋に配られるデイリープログラムに紹介されてはいるものの、陸と異なり客船では積極的にシガースモーキMC07.jpgングについて紹介されていないのが現状である。
そんなことからも客船への彼らのマーケットは依然小さい。彼らにしてみれば試験的に設けられたシガーバー(例えばセレブリティ・クルーズラインのセンチュリーを始めギャラクシー、マーキュリーなどのMichaels Club)にいかばかりかの期待をかけているといったところだ。
それよりキューバが世界に向けもっと広く貿易の窓口を開いてくれることを彼は望み、やがてここアメリカでもシガーのブランドの質が高まることで客船に対する供給に大きな変化がもたらされることを願ってやまないと言う。 
フェデロ・カストロもそう若い年齢というわけではない。
キューバに住む人々は次のカリスマ性を持った指導者の登場を待ち望んでいる。
そして政権が変わることによって彼はこの国が大きく変化することを期待している。
実は彼ばかりではなく、かつて「カリブの宝石」と、うたわれたキューバとアメリカの国交正常化を望んでいる客船業界関係者たちは多いのである。